中小企業のWeb活用術

4.ホームページでモノを売るということ

過去、インターネットやパソコン通信というものを早くから知り、良く理解し、機を捉えて行動できた人の中からは成功者が続出しました。プロ野球2チームの球団オーナーはもちろんその筆頭ですが、そこまで行かないにしても大中小様々な規模で成功をおさめた人や会社が挙げられます。では、インターネットにホームページを持ち、そこに商品やサービスを並べておけば自動的に儲かるのかというと、それは単なる幻想にすぎません。人を引きつけ、魅力や価値のある

商品やサービスを提示し、お客さんに信用されて初めて取引きがあるのはネットの社会でも一緒ですし、むしろ顔が見えないぶんの難しさもあります。「○×さんなインターネットでがばい儲かりよんさってぼー」 といった類の話はどちらの業界にも多々ある話ですが、ではその「儲かりよんさぁ人」と同じか、それ以上のことができるかというと・・・ う〜ん、それはそう簡単なことではなさそうです。以下は十分条件ではなく必要条件の一部だと思ってください。


  1. 「ここはきちんとした事業者のようだ」と見た人に思われる、体裁の良いWebサイトを設ける
  2. 定期/不定期に更新を行い、「活性がある」と思われるWebサイト(作りっぱなしの放置は論外)
  3. より多くの人の目に触れるための努力を常に怠らない
  4. 何より魅力ある商品やサービスが魅力ある価格できちんと提示してあること
  5. サイトはお店。商売の信用を築くために不断で、かつ、普段からのマメで地道な作業を惜しまない
  6. インターネットの向こうにいるお客さんの特質を理解したアクションをタイムリーにとる
  7. ハイレベルな商品や顧客に対する姿勢(地方でやっていることとは関係ないという意識)
  8. 経費を抑え、無駄な作業を省くなど効率化のための調査を常に行う
  9. 機を見て入れ替えやキャンペーンなどに打って出るアイディア/判断/実行力

など、ちょっと考えただけでも諸々の必要な要素や実践行動が必要なことがわかります。
相談を受けたときによくあるのが「アクセスの多かサイトにするにはあいもせんばデスよ。こいもせんばデスよ〜。 そこでモノば売ろうち思うない、さらにあがんせんばこがんせんば・・・」と話すうちに中小零細の経営者さんは ─── webを使った商売への理解が浅い人程そうなのですが、

「いやぁ〜、そげな手間かけられん」とか「面倒臭か」「よ〜とわからんモンに投資するじぇんやらなか」 「何じゃい難しかごたっけん、覚えとうなか」「そいでじゃんじゃん売るっとね?」と話されますから、結構その辺が一番難しいとも考えられます。
皆さんにこうあって欲しくない、というのが以下の例です。


  1. 手間がかかることを嫌がり、労を惜しむ
  2. 根気が続かない
  3. 積極的に打って出る気概がない
  4. 他に依存して楽をしたがる
  5. 新しいことに取り組もうとしているのに不必要な部分まで従来に固執する

例えば「一日何度もメールチェックして即座に適切で丁寧な返事を書けるか?」「最新動向に気を配り、調査・判断・行動をスグ実行出来るか?」 「途切れてしまわぬようBlogを書けるか?」といったようなことの集積がwebで成功をするための担当者適性ですが、 それすら出来そうにないと思えばインターネットに活路を求めるのは諦めたほうがよいでしょう。
そういった見方をすれば「そのうちせんばらんとは思うとる」ではなく、「すぐにこうシタイッ!」という熱意や覚悟がないと 前に進むものではないし、ただ業者任せにしてサイトを作っても、「行うべきサイト運用−恒久的な持続性と必要な変化」がなおざりになったものでは、それこそ無駄な投資になると思えてならないのです。

Webの知識技術ですら業者に任せっ放しではなく自ら興味を持ち吸収していくような積極性、この気持ちが大事であると思えます。たとえ優秀な制作業者であっても、基本的には大工です。「こういう店が欲しい」という基本思想がないと作れません。お店に並ぶ商品やお客さんの動向までを把握し、売れるお店を作るところまでやれるものではないのです。任せっきりで、スグに売れるとかの即効性(手応え)が得られなかったといって「なあん、インターネットやらあんまい使いもんにならんやっこ」と思うのは早計です。実店舗を持つのと同様にあなたは施主となり、大工さんのサジェスチョンは受けながらも具体性のある構想と何より継続する努力・行動力を持ってください。
 労せずして自動的に売れていき、儲かる仕組みなど存在しません。


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